アーロン・カリー

アーロン・カリー
Aaron Curry
ピッツバーグ・スティーラーズ
ラインバッカーコーチ
ポジション ラインバッカー
生年月日 (1986-04-06) 1986年4月6日(38歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗ノースカロライナ州ファイエットビル
身長: 6' 2" =約188cm
体重: 255 lb =約115.7kg
経歴
大学 ウェイクフォレスト大学
NFLドラフト 2009年 / 1巡目全体4位
初出場年 2009年
初出場チーム シアトル・シーホークス
所属歴
選手歴
2009-2011 シアトル・シーホークス
2011-2012 オークランド・レイダース
2013* ニューヨーク・ジャイアンツ
*オフシーズンまたはプラクティススクワッドとしての所属のみ
コーチ歴
2014 - 2018 ノースカロライナ大学シャーロット校
2019 - 2022 シアトル・シーホークス
2023 - ピッツバーグ・スティーラーズ
受賞歴・記録

NFL 通算成績
タックル数 244回
QBサック 5.5回
ファンブルフォース 4回
タッチダウン 2回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

アーロン・カリー(Aaron Curry 1986年4月6日- )はノースカロライナ州ファイエットビル出身の元アメリカンフットボール選手・コーチ。現役時代のポジションはラインバッカー

経歴

プロ入りまで

高校時代はラインバッカー及びタイトエンドとしてプレーした。大学に進学する際はRivals.com [1]、Scout.com のそれぞれから二つ星の評価しか受けていなかったが[2]ウェイクフォレスト大学、イーストカロライナ大学からリクルーティングを受けて、ウェイクフォレスト大学へ進学した。ウェイクフォレストを選んだ理由は自宅から2時間の距離にあったこともあるが、自分に対して奨学金のオファーをしなかった、ノースカロライナ大学デューク大学ノースカロライナ州立大学などアトランティック・コースト・カンファレンスの大学へのリベンジだとカリーは語った[3]

1年次の2005年は10試合の先発出場を含み11試合に出場し、チーム5位の39タックルをあげて、スポーティングニュースよりフレッシュマンのオールアメリカンセカンドチーム及びカンファレンスのフレッシュマンオールチームに選ばれた。2年次の2006年にはアウトサイドラインバッカーとして全14試合に先発出場し、チーム2位の83タックルをあげた。3年次の2007年にはカレッジフットボールのラインバッカーとしてはシーズンタイ記録となる3インターセプトリターンタッチダウンをあげた[4][5]。またこの年インターセプトリターンで226ヤードの大学新記録を樹立した。またチーム2位の99タックルをあげてカンファレンスのセカンドチームに選ばれた。彼は2008年のドラフトにアーリーエントリーすることも検討したが大学に残った[6]。4年次は105タックル(16ロスタックル)をあげてバトカス賞を受賞[4]ESPNプロフットボール・ウィークリースポーツ・イラストレイテッドからオールアメリカンに選ばれている。

2009年のNFLドラフトでその年のドラフト候補中、最も優れたラインバッカーと広く考えられていた彼は[7][8]全体1位指名もあるのではと予想された[9][10]ESPNのメル・キッパー・ジュニアは彼をキース・バラックと比較した[11]

ドラフト当日、シアトル・シーホークスから全体4位で指名された。これは2000年のドラフトでラヴァー・アーリントンがワシントン・レッドスキンズから全体2位で指名されて以来最も高順位であった[12]

シアトル・シーホークス

契約は難航し、トレーニングキャンプが始まった後の8月9日、6年6000万ドル(3400万ドルの保障)でシーホークスと契約を結んだ[13]。3400万ドルの保障は、QB以外のポジションの選手としては史上最高額であった[14][15]

先発ストロングサイドラインバッカーとなった彼はセントルイス・ラムズとのデビュー戦で4タックルをあげた。また第3週のシカゴ・ベアーズ戦ではジェイ・カトラーからプロ初サックをあげている。

2011年、序盤プレーに精彩を欠いたため控えに降格され[16][17]、トレード要員となった[18]

オークランド・レイダース

2011年10月、2012年のドラフト7巡指名権及び2013年のドラフト指名権と引き換えにオークランド・レイダースにトレードされた彼は[19]先発ウィークサイドラインバッカーとして起用されることとなった[20]。この年先発9試合を含む11試合に出場し、46タックル、2ファンブルリカバーをあげた[21]

2012年、ひざの負傷によりトレーニングキャンプを全休、開幕からPUPリスト入りした。その後、アクティブロースターに入ったが、11月16日のボルチモア・レイブンズ戦で23,625ドルの罰金を課され[22]、11月20日、レイダースからカットされた[21]

ニューヨーク・ジャイアンツ

2013年5月10日、ニューヨーク・ジャイアンツと契約を結んだ[23]。8月25日、ロースターを75人に減らす段階でジャイアンツから解雇され[24]、8月28日、引退を表明した[25]

現役引退後

2014年より、ノースカロライナ大学シャーロット校のコーチングスタッフに加入し、2015年にはディフェンシブラインコーチに就任した[26]

2019年より古巣のシーホークスのコーチングスタッフに加入し、2020年3月11日にディフェンシブアシスタントコーチに就任し[27]、2022年シーズンまで務めた。

2023年2月22日にピッツバーグ・スティーラーズのラインバッカーコーチに就任した[28]

人物

父親はデトロイト・ライオンズボルチモア・コルツでプレーしたレジー・ピンクニー(英語版)[11]。親子の間は疎遠なものとなっている[29]

現在彼は妻、息子とワシントン州ベルビューで暮らしている[30]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “AARON CURRY”. rivals.com. 2011年10月10日閲覧。
  2. ^ “Aaron Curry Profile”. Scout.com. 2011年10月10日閲覧。
  3. ^ “Curry's work ethic a plus”. ESPN (2009年4月1日). 2011年10月10日閲覧。
  4. ^ a b “蝶のように舞い蜂のように刺す”. NFL JAPAN. 2011年10月10日閲覧。
  5. ^ “2008 Preview”. アトランティック・コースト・カンファレンス (2008年). 2013年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月10日閲覧。
  6. ^ “Seahawks linebacker Aaron Curry's dreams have come true”. シアトル・タイムズ (2009年8月15日). 2011年10月10日閲覧。
  7. ^ “大人気のLBカリー、チーフスも本格的な指名検討へ”. NFL JAPAN (2009年3月28日). 2011年10月10日閲覧。
  8. ^ バッキー・ブルックス (2009年2月18日). “'09 NFL draft: Top 10 LB prospects”. スポーツ・イラストレイテッド. 2011年10月10日閲覧。
  9. ^ “【コンバイン】ライオンズ入りにぐらり!? 全体1位候補のLB”. NFL JAPAN (2009年2月24日). 2011年10月10日閲覧。
  10. ^ スティーブ・ワイチ. “Curry looking to defy history, go No. 1 in next month's draft”. nfl.com. 2011年10月10日閲覧。
  11. ^ a b “'Hard to find a flaw' in Aaron Curry; is he draft's safest pick?”. USAトゥデイ (2009年4月20日). 2011年10月10日閲覧。
  12. ^ “Top Seahawks pick Aaron Curry: "I'm just getting started"”. シアトル・タイムズ (2009年4月30日). 2011年10月10日閲覧。
  13. ^ Danny O'Neil (2009年8月8日). “Seahawks draft pick Aaron Curry signs six-year deal”. シアトル・タイムズ. 2011年10月10日閲覧。
  14. ^ “シーホークス新人LBカリー 6年 6000万ドルで契約”. TSPスポーツ (2008年8月8日). 2011年10月10日閲覧。
  15. ^ “Aaron Curry's contract is the richest for a rookie non-quarterback in NFL history”. seahawknationblog.com (2009年8月9日). 2011年10月10日閲覧。
  16. ^ “シーホークス、元ドラ1LBのカリーを控え降格”. NFL JAPAN (2011年9月23日). 2011年10月10日閲覧。
  17. ^ マイケル・ロンバルディ (2011年9月25日). “第3週について思うこと -前編-”. NFL JAPAN. 2011年10月10日閲覧。
  18. ^ “シーホークス、元ドラフト全体4位カリーを放出へ”. NFL JAPAN (2011年9月30日). 2011年10月10日閲覧。
  19. ^ Mike Florio (2011年10月12日). “Seahawks agree to ship Curry to Raiders”. NBCスポーツ. 2011年10月22日閲覧。
  20. ^ “レイダース移籍のカリー、先発で新天地デビューへ”. NFL JAPAN (2011年10月15日). 2011年10月22日閲覧。
  21. ^ a b Eric Gilmore (2012年11月20日). “Raiders waive LB Aaron Curry”. CBSスポーツ. 2012年11月23日閲覧。
  22. ^ “Fines roundup: Houston Texans' Tim Dobbins fined 30K by NFL”. nfl.com (2012年11月16日). 2012年11月23日閲覧。
  23. ^ “元全体4位指名のLBカリー、ジャイアンツと契約へ”. NFL JAPAN (2013年5月11日). 2013年5月11日閲覧。
  24. ^ Josh Alper (2013年8月25日). “Stevie Brown likely out for year with torn ACL, Aaron Curry cut by Giants”. NBCスポーツ. 2013年9月29日閲覧。
  25. ^ Frank Schwab (2013年8月27日). “Aaron Curry, once the fourth pick of the NFL draft, says he is retiring at age 27”. Yahoo!. 2013年9月29日閲覧。
  26. ^ “Curry Named Defensive Line Coach”. Charlotte 49ers (2015年1月13日). 2021年10月21日閲覧。
  27. ^ “Seahawks finalize 2020 coaching staff, including Aaron Curry, as Steve Hutchinson officially joins personnel side” (英語). The Seattle Times (2020年3月11日). 2021年10月21日閲覧。
  28. ^ Varley, Teresa (2023年2月22日). “Curry named inside linebackers coach”. Steelers.com. 2023年3月11日閲覧。
  29. ^ Kera Price (2009年4月27日). “BFSO Loves The Newest Seattle Seahawk, Aaron Curry!”. todaysmodernfamily.com. 2011年10月10日閲覧。
  30. ^ ERIC D. WILLIAMS (2010年9月10日). “New season, new look for Seahawks' Curry”. thenewstribune.com. 2011年10月10日閲覧。

外部リンク

  • 公式ウェブサイト (英語)
  • 通算成績と情報 NFL.com, or ESPN, or Pro-Football-Reference (英語)
  • Seattle Seahawks Bio (英語)
  • Wake Forest Demon Deacons bio (英語)
先代
ローレンス・ジャクソン
シアトル・シーホークス
ドラフト1巡指名
2009年
次代
ラッセル・オクン
アール・トーマス
  1. マシュー・スタッフォード
  2. ジェイソン・スミス
  3. タイソン・ジャクソン
  4. アーロン・カリー
  5. マーク・サンチェス
  6. アンドレ・スミス
  7. ダリウス・ヘイワードベイ
  8. ユージン・モンロー
  9. B・J・ラジ
  10. マイケル・クラブツリー
  11. アーロン・メイビン
  12. ノーション・モレノ
  13. ブライアン・オラクポ
  14. マルコム・ジェンキンス
  15. ブライアン・クッシング
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