オゼノキサシン

オゼノキサシン
IUPAC命名法による物質名
  • 1-cyclopropyl-8-methyl-7-[5-methyl-6-(methylamino)pyridin-3-yl]-4-oxoquinoline-3-carboxylic acid
臨床データ
法的規制
投与経路 外用(経皮)
薬物動態データ
血漿タンパク結合約90% (in vitro)
代謝CYP3A4
排泄糞中
識別
CAS番号
245765-41-7
PubChem CID: 9863827
化学的データ
化学式C21H21N3O3
分子量363.40974
  • CC1=C(N=CC(=C1)C2=C(C3=C(C=C2)C(=O)C(=CN3C4CC4)C(=O)O)C)NC
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オゼノキサシン英語: Ozenoxacin, 略称: OZNX, 記号番号: M5121, T-3912)は、主に尋常性痤瘡(にきび)の治療で使用されるニューキノロン系の抗菌剤であり、細菌性の皮膚感染症にも使用される。日本では、オゼノキサシン2%含有の外用剤であるゼビアックスローションが2015年から、油性クリームが2021年から[1]処方箋医薬品として販売されている[2]。(マルホ製造販売)

適応

適応菌種

オゼノキサシンに感性のブドウ球菌属 (Staphylococcus、アクネ菌 (P.acnes

適応症

結節及び嚢腫には、他の適切な治療を行うこと

使用上の注意

表在性皮膚感染症の治療
1週間で効果が認められない場合は使用を中止すること。
ざ瘡の治療
4週間で効果が認められない場合は使用を中止すること。
炎症性皮疹が消失した場合には継続使用しないこと。
耐性菌
耐性菌の発現等を防ぐため、疾病の治療上必要な最小限の期間の使用にとどめること。

副作用

有害事象(4.6%)
掻痒感(1.1%)、適用部位の乾燥(1.1%)、適用部位の刺激感(0.9%)

薬理学

作用機序

オゼノキサシンは、細菌DNAジャイレース及びトポイソメラーゼIVに作用してDNA複製を阻害することにより抗菌作用を示す。

脚注

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注釈

出典

  1. ^ https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00069219
  2. ^ “医薬品インタビューフォーム(2016年6月改訂 第3版)オゼノキサシン - ゼビアックスローション” (pdf). www.info.pmda.go.jp. 医薬品医療機器総合機構(PMDA)、マルホ株式会社 (2016年2月). 2016年9月22日閲覧。

参考文献

関連項目

消化器/代謝A
血液、血液生成器官(B
循環器系C
皮膚D
泌尿生殖器系G
内分泌器H
感染JPQI
悪性腫瘍L01-L02
免疫系L03-L04
筋肉関節M
神経N
呼吸器R
感覚器S
その他ATC(V
β-ラクタム系
ペニシリン
複合ペニシリン系薬
βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系薬
セフェム系
βラクタマーゼ阻害剤配合セフェム系
カルバペネム
  • イミペネム
  • シラスタチン
  • パニペネム
  • ベタミプロン
  • メロペネム
  • ビアペネム
  • ドリペネム
  • テビペネム
モノバクタム
ペネム系
アミノグリコシド系
リンコマイシン系
ホスホマイシン系
テトラサイクリン系
クロラムフェニコール系
マクロライド系
14員環マクロライド
含窒素15員環マクロライド
16員環マクロライド
ケトライド系
  • テリスロマイシン
ポリペプチド系
グリコペプチド系
ストレプトグラミン系
  • キヌプリスチン
  • ダルホプリスチン
キノロン系
ニューキノロン系
第2世代キノロン
第3世代キノロン(フルオロキノロン
第4世代キノロン(エイトメトキシキノロン)
サルファ剤
葉酸代謝阻害剤
オキサゾリジノン系
カテゴリ Category:抗生物質