オデット・バンシロン

オデット・バンシロン
生誕 1908年9月22日
モレゾン
死没 1993年10月22日 (85歳)
アレス
職業 天文学者
勤務先
配偶者 アルフレッド・シュミット
[ウィキデータを編集]

オデット・バンシロン (: Odette Lucie Bancilhon, Odette Schmitt-Bancilhon1908年9月22日 - 1998年) は、フランス天文学者である[1]。1930年代から1940年代にかけてアルジェリアアルジェ天文台で研究を行い、1934年に衛星を持つ小惑星セヴェノーラを発見したことで知られている[2][3]。独身時代の論文は全て、当時の専門分野の慣習どおりにO. Bancilhonと署名されている。

来歴と実績

科学を専攻して卒業すると、バンシロンは1932年12月7日付でアルジェ天文台臨時職につく(1年契約[4])。アルフレッド・シュミットが兵役で職場を離れると決まると、バンシロンはその職責を代行した。

その立場で小惑星1333を発見(1934年)、セヴェノーラと命名する[1][4][5]。同天文台の正職員に任用されるのは1937年11月1日であった[4]

同僚のシュミットと1942年9月12日に結婚して以降、研究論文はO. Schmitt-Bancilhon と署名している[1]。夫妻はストラスブール天文台(英語版)へ配置転換されるとフランスに戻り、1950年1月1日付で着任した。助手の職を得たシュミット・バンシロンは数年勤めている[4]。その後、再び海外へ赴いた夫妻は1956年10月2日から1958年4月10日の期間をエクアドルキト天文台で観測を続ける。夫は天文台長を務め、シュミット・バンシロンは助手の仕事につき1964年7月1日に退職する[1]


シュミット・バンシロンがフランスで働いていた1951年9月27日、ルイ・ボワイエは小惑星を発見し、シュミット・バンシロンの旧姓にちなんで「バンシロン(英語版)」と名付けた[6]。ボワイエもアルジェ天文台時代の同僚であった[4][7]

主な著作

共著

  • Schmitt, A., ; O. Schmitt-Bancilhon. "Positions of Comets obtained visually at the Equatorial Coudé of the Algiers Observatory." Observer Journal 31 (1948): 164.

参考文献

  • Traut, B.; Heck, A.; Duerbeck, H. W. (2005-01-01). Heck, AndrÉ. ed (英語). Strasbourg Observatory Scientific Personnel (From Foundation to About Year 2000). Astrophysics and Space Science Library. 330. スプリンガー・オランダ. 277–292. Bibcode: 2005ASSL..330..293V. doi:10.1007/1-4020-3644-2_18 . ISBN 9781402036439.
  • “1333 Cevenola (1934 DA)” (英語). Minor Planet Center. 2016年7月29日閲覧。
  • “LCDB Data for (1333) Cevenola” (英語). Asteroid Lightcurve Database (LCDB). 29 July 2016}閲覧。
  • Schmadel, Lutz D. (2007). “(1713) Bancilhon”. Dictionary of Minor Planet Names – (1713) Bancilhon. Springer Berlin Heidelberg. p. 136. doi:10.1007/978-3-540-29925-7_1714. ISBN 978-3-540-00238-3 
  • Kronk, Gary W., ed. “Schmitt–Bancilhon, Odette”. Cometography: A Catalog of Comets. Cambridge University Press. pp. 599, 612 (Index) ISBN 978-0-521-58507-1.

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d Strasbourg 2005, pp. 277–292
  2. ^ MPC-Cevenola, 1333 Cevenola (1934 DA)
  3. ^ lcdb, "Asteroid Lightcurve Database (LCDB)"
  4. ^ a b c d e “Dictionnaire des Astronomes Français 1850-1950” (フランス語). www.obs-hp.fr. 2021年6月25日閲覧。
  5. ^ Cometography, p. 599
  6. ^ “(1713) Bancilhon = 1931 RW = 1951 SC = 1958 VR”. MPC. 2021年7月24日閲覧。。この天体は小惑星帯でとらえられ、直径5.716 kmである。
  7. ^ springer 2007, p. 136
  • 表示
  • 編集
スタブアイコン

この項目は、科学者に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:人物伝/Portal:自然科学)。

  • 表示
  • 編集