ヴィラ・ヴェーリャの戦い

ヴィラ・ヴェーリャの戦い
第16軽竜騎兵連隊（英語版）の兵士
戦争：七年戦争、スペインによるポルトガル侵攻（英語版）
年月日：1762年10月5日
場所：ポルトガル王国、ヴィラ・ヴェーリャ・ディ・ロダウン（英語版）
結果：イギリスとポルトガルの勝利
交戦勢力
ポルトガル王国  グレートブリテン王国	スペイン
指導者・指揮官
ジョン・バーゴイン チャールズ・リー
戦力
歩兵・騎兵350	歩兵・騎兵300 大砲8門
損害
死者1 負傷10	死傷者100 捕虜150 大砲6門
表 話 編 歴 七年戦争 ボヘミア、モラヴィア ピルナ ロボジッツ ライヒェンベルク プラハ プラハ包囲 コリン オルミュッツ ドームシュタットル ヴェストファーレン、ヘッセン ハステンベック ラインベルク クレーフェルト ザンダースハウゼン ベルゲン ミンデン コルバッハ エムスドルフ ヴァールブルク ラーデルン クローステル・カンペン ランゲンザルツァ 第一次カッセル グリューンベルク フィリングハウゼン エルパー ヴィルヘルムスタール ナウハイム 第二次カッセル ザクセン ゴータ ヴァイセンフェルス ロスバッハ 第一次ルッターベルク ホッホキルヒ ホイエルスヴェルダ マクセン マイセン コスドルフ ドレスデン シュトレーラ トルガウ 第二次ルッターベルク フライベルク ブランデンブルク 第一次ベルリン ツォルンドルフ カイ クネルスドルフ 第二次ベルリン シュレージエン モイス 第一次シュヴァイトニッツ ブレスラウ ロイテン ブレスラウ包囲 第二次シュヴァイトニッツ ランデスフート グラーツ リーグニッツ 第三次シュヴァイトニッツ ブルケルスドルフ 第四次シュヴァイトニッツ ライヒェンバッハ 東プロイセン グロース＝イェーゲルスドルフ ポンメルン ストラルスンド トルノー フェールベリン ギュストー フリシェス潟 第一次コルベルク 第二次コルベルク パーゼヴァルク 第三次コルベルク コサブロマ ノイエンズント ノイカレン アイルランド キャリクファーガス ビショップスコート ポルトガル アルメイダ バレンシア・デ・アルカンタラ ヴィラ・ヴェーリャ マルヴァオン 海戦 セント・フィリップ砦 ミノルカ島 ロシュフォール カルタヘナ 1758年4月29日 サン・マロ シェルブール サン＝カス ル・アーヴル ラゴス キブロン湾 ベル＝イル 1761年7月17日 フィニステレ岬 1762年5月31日 1762年10月30日 北アメリカ フレンチ・インディアン戦争を参照 西インド、中央アメリカ、南アメリカ カプ＝フランセ 第一次マルティニーク島 グアドループ島 ウィンドワード海峡 ドミニカ 第二次マルティニーク島 ハバナ ニカラグア ウルグアイ アフリカ セネガル ゴレ島 東インド シャンデルナゴル プラッシー カッダロール ナーガパッティナム コンドール マドラス マスリパタム ポンディシェリー海戦 ヴァンディヴァッシュ ポンディシェリー包囲 マニラ
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ヴィラ・ヴェーリャの戦い（ヴィラ・ヴェーリャのたたかい、英語: Battle of Vila Velha）、またはヴィラ・ヴェーリャ・ディ・ロダウンの戦い（ヴィラ・ヴェーリャ・ディ・ロダウンのたたかい、英語: Battle of Vila Velha de Ródão）は七年戦争中の1762年10月5日、ジョン・バーゴインとチャールズ・リー率いるイギリス・ポルトガル連合軍がスペインによるポルトガル侵攻（英語版）で占領されていたポルトガル領のヴィラ・ヴェーリャ・ディ・ロダウン（英語版）を奇襲して再占領した戦闘。

背景

1762年8月、バーゴインはスペインの補給基地バレンシア・デ・アルカンタラを占領した。彼は続いてテージョ川を渡河してアレンテージョへ進軍しようとしたスペイン軍を待ち構えた。

経過

1762年10月3日、スペインがポルトガル軍の本拠地アブランテスを攻撃するためにゼゼレ川（英語版）を渡河することを予想したシャウムブルク＝リッペ伯ヴィルヘルム（英語版）はジョージ・タウンゼンドにベイラ・バイシャ州（英語版）へゼゼレ川左岸に沿って進軍してジョージ・レノックス卿（英語版）と合流し、続いてベルモンテ（英語版）とペナマコール（英語版）に進軍してアルメイダ（英語版）とシウダ・ロドリーゴのスペイン軍の連絡線を遮断するよう命じた。この命令はすぐさまに執行され、合流を待っている間はタウンゼンド軍が隠密行動して、サブガル（英語版）の近くでフランスの護衛隊を撃破して多くの補給を強奪した。

2日にヴィラ・ヴェーリャを占領したスペイン軍は3日にポルト・カブラウ（葡: Porto Cabrão）へ進軍、ヴィラ・ヴェーリャの守備に擲弾兵200人と騎兵100人を残した。バーゴイン将軍はこのときテージョ川南岸の守備についていたが、ヴィラ・ヴェーリャに少数のスペイン軍しか駐留していないことに気づき、チャールズ・リー中将に350人の分遣隊（ポルトガル人擲弾兵100人、第85歩兵連隊から200人、第16軽竜騎兵連隊（英語版）から50人）を率いてテージョ川を渡ってヴィラ・ヴェーリャを攻撃するよう命じた。渡河のとき、ポルトガルの第2カスカイス歩兵連隊の兵士1人ははしけが渡れるように先駆けとしてロープ1本で渡河し、結果的には渡河を成功させたが、自らは落命してこの戦闘で唯一の死者となった。

10月7日、リーの分遣隊は夜襲をかけて、スペイン軍を分散させて250人の損害を与え、大砲6門、砲兵用ラバ60頭を鹵獲した。この成功の代償は死者1人と負傷者10人だけであった。

その後

次の日、イギリスとポルトガルの増援が到着したことで町の占領は盤石となり、スペインによる侵攻を実質的に終わらせた^[1]。

10月中旬までにフランス＝スペイン連合軍はリッペとタウンゼンドに追撃されたことでスペインへの撤退を決定した。この慌ただしい逃走ではスペイン軍は病気の者をポルトガルに残さなければならなかったが、彼らは24日には国境を越えてスペインへ戻った。その後もオリベンサ、マルヴァオン（英語版）（マルヴァオンの戦い）、オーゲルワ（ポルトガル語版）で小競り合いがおきたがどれも撃退された。11月22日、アランダ伯爵がリッペと停戦を交渉したことで七年戦争のポルトガル戦役は終わった。

関連項目

• 七年戦争下のイギリス（英語版）

脚注

参考文献

• Jaques, Tony. Dictionary of Battles and Sieges. Greenwood Press, 2007
• Kirby, Mike, The Portuguese Army - Seven Years' War, Seven Years' War Association Journal, Vol. XII No. 3
• Pereira Sales, Ernesto Augusto; O Conde de Lippe em Portugal, Vila Nova de Famalicao: Publicacoes da Comissao de Historia Militar, 1936, pp. 55–62
• McHugh, Don, and Mike Kirby, The Portugal Campaign 1762 - France and Spain Invade, Seven Years' War Association Journal Vol. XII No.
• Howson, Gerald. Burgoyne of Saratoga, Times Press, 1979

座標: 北緯39度39分00秒 西経7度40分12秒 / 北緯39.6500度 西経7.6700度 / 39.6500; -7.6700