二名敦子

二名 敦子
出生名 岩井 敦子
別名 NINA、早川 英梨
生誕 (1959-01-18) 1959年1月18日(65歳)
出身地 日本の旗 日本 大阪府
学歴 金蘭女子短期大学
ジャンル J-POP
職業 シンガーソングライター
活動期間 1983年 - 1986年2013年 -
レーベル テイチク・Invitation
共同作業者
公式サイト 二名敦子 (NinaAtsuko) - Facebook
チャカ・カーン

二名 敦子(にいな あつこ、1959年昭和34年〉1月18日[1] - )は、1980年代に活躍した日本の女性シンガーソングライター1983年にアルバム「PLAY ROOM~戯れ」でテイチクからデビュー。甘いメロディーに澄んだ歌声は、リゾートを思わせる曲が多い。代表曲に「オレンジバスケット」、アルバム『LOCO ISLAND』など。

来歴・人物

幼少・青年期
「早川英梨」時代
  • 1979年早川英梨名義でシングル「誘われて夏」で歌手デビュー。音楽性は後のシティポップス調に比べ、やや歌謡曲路線だった。その後、シングル『霧のリバプール』、アルバム『CITY』を発表。
「二名敦子」時代
  • 1983年、アーティスト名を二名敦子に改名し、ジャズ・ボサノヴァの名ナンバーを日本語でカバーしたアルバム『PLAY ROOM ~戯れ~』で再デビュー。1984年5月発売のアルバム『LOCO ISLAND』からは一転してシティ・ポップ路線に変更し、これが二名敦子としての実質的なデビュー作となった。以降は1年に1枚のペースでアルバムを発表。カマサミ・コングらとハワイ州にあるAMラジオ局・KIKIのイベントに参加。
  • 1984年、9月16日にFMで六本木ピットインでのライブの模様が放送される。
  • 1985年、4月20日にFMで芳野藤丸SPECIALBANDを迎えたライブが放送される。
  • 1986年、シングル「オレンジバスケット」がキリンオレンジのテレビコマーシャルソングに起用され、注目される。アルバム『Fluorescent Lamp』を発表後、結婚出産を契機に歌手活動を引退。
  • 2009年、9月にビクターからベスト・アルバム『ゴールデン☆ベスト 二名敦子』が発売。
  • 2011年、東京・スターパインズカフェでの村田和人ライブにゲスト参加し、往年のファンを喜ばせた。
  • 2012年、東京・武蔵小山「LiveCafe Again」で村田とのジョイントライブを数回敢行。村田のブログには「2012年をリハビリの年とし、2013年からステージに本格復帰する予定」の旨が書き込まれていた。
  • 2013年、4月20日に東京・武蔵小山「LiveCafe Again」でアルバム『Windy Island』『Naturally』の編曲家である芳野藤丸(g)と佐倉一樹(key)を迎えて復帰ソロライブを実施。9月21日に同じく「LiveCafe Again」で芳野(g)、佐倉(key)、長岡道夫(bass)を迎えて”3枚のアルバム再発売記念ライブ”を実施。7月、タワーレコードでアルバム『LOCO ISLAND』『WINDY ISLAND』『Naturally』の3点を限定復刻販売[2]。11月、タワーレコードで早川英梨名義のアルバム『CITY』を限定復刻販売[3]
  • 2014年、タワーレコードでアルバム『him』を限定復刻販売[4]

ディスコグラフィ

シングル
  • 誘われて夏(1979年発売、テイチク、CE-7、"早川英梨"名義)
メナードペイルブレイズサマー・キャンペーン・イメージソング。後年、和モノとして再評価される。AB両面とも作詞:竜真知子、作曲・編曲:大野雄二。
c/w ゆれながら二人
  • 霧のリバプール(1981年発売、テイチク、CE-17、"早川英梨"名義)
A面は作詞・作曲 山科晴義、編曲:清水信之、B面は作詞:大津あきら、作曲・編曲:西木栄二。
c/w 涙のイタリアンツィスト
  • 渚のフェイム (1984年4月21日発売、Invitation、VIHX-1629)
マックスファクター84年夏のキャンペーンソング。ジャケットは正面を向いた顔写真が採用されている。
c/w カラパナ・ブラック・サンド・ビーチ 
サッポロスポーツドリンク”インパルス”・イメージソング。
  • Tonight My Love (1985年発売、Invitation、VIHX-1660)
ジャケットは正面からの立ち姿。
c/w The Islander 
  • ホノルル・シティ・ライツ (1985年発売、Invitation、VIHX-1670)
ジャケットは夕日を背にした横顔のシルエット。
c/w Soldier Fish
  • オレンジバスケット (1986年6月21日発売、Invitation、VIHX-1688)
キリンオレンジテレビコマーシャルソング。メインジャケットは二名がテーブルの端に組んだ両手の甲に顎を乗せた右向き顔写真を採用。サブジャケットは春田紀尾井(キリンオレンジCMガール)が起用されている。
c/w Hi-way 1
アルバム
  • CITY(1981年8月25日発売、テイチク、CL-4)、(2013年11月20日、タワーレコード限定、TEH-18)、"早川英梨"名義
    歌謡ポップ路線アルバム。編曲は全曲後藤次利が担当。
    1. メタモル シティー(作詞:松田侑利子、作曲:林哲司
    2. SORRY(作詞:砂東由加利、作曲:ケーシー・ランキン
    3. プラスティック レディ(作詞: 砂東由加利、作曲:井上大輔
    4. PLAY(作詞:砂東由加利、作曲:岡本一生
    5. 罪な雨~so sad rain (作詞:来生えつこ、作曲:来生たかお)後に倉橋ルイ子、来生たかおがカバー)
    6. 酔わせて!ダンディ(作詞:来生えつこ、作曲:来生たかお。河合奈保子『冷たいからヒーロー』と別詞、同曲)
    7. ドラマティック グッドナイト(作詞:亜蘭知子、作曲:林哲司)
    8. YOU MOVE ME!(作詞: 三浦徳子、作曲:佐藤健)
    9. ラスト タイフーン(作詞:三浦徳子、作曲:佐藤健)
    10. メロディ(作詞:砂東由加利、作曲:ケーシー・ランキン)
  • LOCO ISLAND(1984年5月21日発売、Invitation、VDR-22)、(2013年8月14日、タワーレコード限定、NCS-10013)
    前作から一転してリゾート/シティ・ポップ路線に変更。
    編曲は、全曲佐藤博が担当。特記以外の作詞は三浦徳子
    2013年にタワーレコード限定で、リマスタリング版が再発売された。
    1. カラパナ・ブラック・サンド・ビーチ(作曲:高中正義)サッポロのスポーツドリンクのイメージソング。
    2. エリア・コード808(作曲:堀口和男)
    3. ラハイナ・ミッド・サマー・クルージン(作曲:ヘンリー・カポノ
    4. ブギー・ボード(作曲:安部恭弘
    5. ブルー・キュラソー(作詞: 二名敦子、作曲:佐藤博)
    6. スピン・ドリフター(作曲:桜井哲夫
    7. ちょっと泣きたいWednesday(作曲:村田和人
    8. 渚のフェイム(作曲:小杉保夫、演奏:村上秀一伊藤広規鳥山雄司、佐藤博)マックスファクター84年夏のキャンペーンソング。
    9. ハワイアン・シャワー(作曲:谷口雅洋)
    10. コナ・サンセット(作曲:小笠原寛)
    11. ホノルル・シティ・ライツ(作詞・作曲 Keola Beamer、日本語詞:三浦徳子)ビーマーズのカバー、ハワイの代名詞的ヒットソング、原曲は映画「ビッグ・ウエンズデー」エンディングテーマ)
  • WINDY ISLAND(1985年3月21日発売、Invitation、VDR-1009)、(2013年8月14日、タワーレコード限定、NCS-10014)
    往年の名バンド、パブロ・クルーズと競演し、『Tonight My Love』『Atlanta June』を日本語でカバー。編曲は全曲芳野藤丸が担当。特記以外の作詞は三浦徳子。
    ライナーノーツにはマウイの名所が紹介されている。
    2013年にタワーレコード限定で、リマスタリング版が再発売された。
    1. Tonight My Love(作詞・作曲:Cory Lerios、日本語詞:三浦徳子)
    2. Soldier Fish(作曲:REICO
    3. 雨のScenic Point(作曲:木戸やすひろ)
    4. PH-8(作曲:桜井哲夫)
    5. April Shadow(作曲:村田和人)
    6. Icebox&Movie(作曲:佐藤健)
    7. The Islander(作詞・作曲:二名敦子)
    8. 二人のWednesday(作曲:加藤和彦
    9. Ocean Wind(作詞:二名敦子、作曲:野呂一生
    10. Atlanta June(作詞・作曲:Stephen Price-David Jenkins、日本語詞:三浦徳子)
  • Naturally(1985年11月21日発売、Invitation、VDR-1123)、(2013年8月14日、タワーレコード限定、NCS-10015)
    前作に続き、編曲は芳野藤丸が担当(「Hi-way 1」のみ鳥山雄司)。
    2013年にタワーレコード限定で、リマスタリング版が再発売された。
    1. ココナツシャンプー(作詞:二名敦子、作曲:芳野藤丸)
    2. 永遠のバディ(作詞:田口俊、作曲:岸正之
    3. 風の街角(作詞:吉田美奈子、作曲:村田和人)
    4. 思い出に片思い(作詞・作曲:二名敦子)
    5. トワイライト(作詞:三浦徳子、作曲:安部恭弘)
    6. Hi-way 1(作詞:二名敦子、作曲:鳥山雄司)
    7. ハートはオフショア(作詞:田口俊、作曲:堀口和男)
    8. LONERY Cafe(作詞・作曲 Peter Yellow Stone-Steve Voice、日本語詞:森浩美)
    9. 夏のシュプール(作詞:田口俊、作曲:木戸やすひろ)
    10. サヨナL.A.(作詞:田口俊、作曲:堀口和男)
  • RAINBOW ISLAND RADIO SHOW(1985年、Invitation、カセットのみ)
    ハワイにある架空の放送局で二名と2人のロコDJによるラジオショーという設定で、英語コメントによるこれまでの発表曲の紹介と、ジングルやDJのMCを駆使して演出して収録。
  • him(1986年9月1日、Invitation、VDR-1275)(2014年9月24日、タワーレコード限定、NCS-10079)
    「オレンジバスケット」は、キリンオレンジTVCFソング。
    「ムーンライトママ」は、ボイストレーナーの亀淵友香をテーマに作詞されたもの。
    2014年にタワーレコード限定で、リマスタリング版が再発売された。
    1. ...him〜Over Ture(作曲:編曲:小林信吾
    2. ムーンライトママ(作詞:二名敦子、作曲:村田和人、編曲:小林信吾)
    3. Wonderland 夕闇City(作詞:田口俊、作曲:杉真理、編曲:佐藤準)
    4. 曇りのち”Easy”(作詞:二名敦子・安藤芳彦、作曲:安部恭弘、編曲:小林信吾)
    5. オレンジバスケット(作詞:田口俊、作曲:崎谷健次郎、編曲:佐藤準)
    6. 約束はソワレの向こう(作詞:高柳恋、作曲:岸正之、編曲:佐藤準)
    7. One Way Love(作詞:安藤芳彦、作曲:安部恭弘、編曲:小林信吾)
    8. 秘境の恋(作詞:安藤芳彦、作曲:岩沢幸矢、編曲:小林信吾)
    9. 夜も泣いていた(作詞:高柳恋、作曲:レスリー・バール、編曲:小林信吾)
    10. Sunset Cruising(作詞:岩沢二弓・安藤芳彦、作曲:岩沢二弓、編曲:小林信吾)
    11. Ho Ho-YA(作詞・作曲:二名敦子、編曲:二名敦子・高橋誠一・長谷川純也)
  • Fluorescent Lamp(1987年10月21日、Invitation、VDR-1452)(2018年11月28日、タワーレコード限定、NCS-10210)
    全作詞作曲を二名自身で手がけた意欲作。実質上のラストアルバムとなった。
    2018年にタワーレコード限定で、リマスタリング版が再発売された。
    1. カヌーソング(編曲:二名敦子)
    2. 堤防(編曲 / 船山基紀
    3. 展覧会の午後(編曲:萩田光雄
    4. illusion(編曲:船山基紀)
    5. 夕暮れまで(編曲:萩田光雄)
    6. ステージライト(編曲:安藤芳彦)
    7. アップルティーとピーナッツ(編曲:船山基紀)
    8. トンカチ(編曲:富樫春生
    9. ビーチサイド(編曲:今剛
    10. プロポーズは聞かない(編曲:今剛)
  • SUMMER HOLIDAY SPECIAL 12(1986年発売、ビクター音産、VDR-1233)
    オムニバスアルバム。二名敦子は「カラパナブラックサンドビーチ」、「Tonight My Love」、「ホノルルシティライツ」、「ココナツシャンプー」、「Soldier Fish」、「風の街角」の6曲を収録。
  • Light Mellow Sky(2004年7月21日発売、ビクターエンタテインメント、VICL-61448)
    音楽ライター/コンパイラーの金澤寿和監修によるAORコンピレーション・アルバム“Light Mellow”シリーズ。二名敦子は「曇りのち"Easy"」を収録。
  • ゴールデン☆ベスト 二名敦子(2009年9月16日発売、ビクターエンタテインメント、VICL-63450)
    1. カラパナ・ブラック・サンド・ビーチ
    2. ブギー・ボード
    3. 渚のフェイム
    4. Soldier Fish
    5. 雨のScenic Point
    6. 二人のWednesday
    7. ココナツシャンプー
    8. 風の街角
    9. ハートはオフショア
    10. 夏のシュプール
    11. ムーンライト ママ
    12. オレンジバスケット
    13. One Way Love
    14. 展覧会の午後
    15. 夕暮れまで
    16. ビーチサイド

ライブ・セットリスト

ライブ・セットリスト
  • ゴールデン・ライブ・ステージ(1984年9月16日、民放FMにて放送 : 1984.7.3 東京・六本木「ピットイン」)
    佐藤博 p、深町純 syn、美久月千晴 b、鳥山雄司 g、岡本郭男 ds、Jake H. Conception sax、マイク・ダン vo,cho、ケーシー・ランキン cho、ミスター・サンチャーゴ cho
    1. エリア・コード808
    2. ブギー・ボード
    3. ラハイナ・ミッド・サマー・クルージン
    4. コナ・サンセット
    5. 渚のフェイム
    6. ブルー・キュラソー
    7. スピン・ドリフター
    8. ハワイアン・シャワー
    9. ハード・パッション・カレー
  • ライブ・コンサート(1985年4月20日、民放FMにて放送)
    芳野藤丸 g、見砂和照 ds、渡辺直樹 b、稲川徹 key,a.p、伊藤幸毅 syn、酒井春雄 a.sax
    広松美和子 cho、佐久間照世 cho、井上堯之 g
    1. Icebox&Movie
    2. 二人のWednesday
    3. April Shadow
    4. Tonight My Love
    5. ホノルル・シティ・ライツ
    6. カラパナ・ブラック・サンド・ビーチ
    7. Rainbow Sea Line
    8. ハード・パッション・カレー
  • ライブ・コンサート(1986年11月15日、NHK-FMにて放送)
    佐藤恭一 ds、やまだこうじ b、たなかまさとし g、長谷川純也 g、高橋誠一 key、小板橋ひろつぐ perc
    1. ハートはオフショア
    2. Wonderland 夕闇City
    3. 風の街角
    4. ムーンライトママ
    5. One Way Love
    6. Hi-way 1
  • 復帰ソロライブ(2013年4月20日 東京・武蔵小山「LiveCafe Again」)
    芳野藤丸 g,vo、佐倉一樹 key
    1. Soldier Fish
    2. ココナツシャンプー
    3. 夢で逢えたら(吉田美奈子シリア・ポールカバー)
    4. BAD CITY(芳野藤丸 vo・二名敦子 cho)
    5. Icebox&Movie
    6. ハートはオフショア
    7. トワイライト
    8. 二人のWednesday
    9. April Shadow
    10. レインボー・シー・ライン(吉田美奈子カバー)
    11. Silently She Said(芳野藤丸 vo・二名敦子 cho)
    12. Hi-way 1
    13. ブルー・キュラソー

出演番組

  • 二名敦子のミュージック・ボード(FM愛知)[1]

書籍

  • 週刊プレイボーイ』1983年3月15日号 - グラビア4頁。
  • 平凡パンチ』1983年5月9・16日号 - デビュー紹介記事。
  • 『アクションカメラ』1983年5月号 - グラビア見開き2頁。
  • FMステーション』1983年 - ”PLAY ROOM ~戯れ~”について。
  • 『Adlib』
    • 1984年 - ”LOCO ISLAND”について。
    • 1985年 - ”WINDY ISLAND”について。
    • 1986年 - ”NATURALLY”について。

カバー

  • Wonderland 夕闇City - 降幡愛『Memories of Romance in Driving』

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ a b c DJ名鑑 1987三才ブックス、1987年2月15日、120頁。
  2. ^ “二名敦子が1984年、1985年にリリースした3枚のアルバムをタワレコ限定再発 - TOWER RECORDS ONLINE”. tower.jp. 2024年1月19日閲覧。
  3. ^ “早川英梨(のちの二名敦子)のファースト・ソロ・アルバムをタワレコ限定で初CD化 - TOWER RECORDS ONLINE”. tower.jp. 2024年1月19日閲覧。
  4. ^ “二名敦子/him<タワーレコード限定>”. tower.jp. 2024年1月19日閲覧。

外部リンク

  • 二名敦子 (NinaAtsuko) - Facebook
  • 二名敦子 - JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント公式ホームページ
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