小さな愛の願い

小さな愛の願い
カーペンターズシングル
初出アルバム『ア・ソング・フォー・ユー』
B面 フラット・バロック
リリース
規格 7インチシングル
録音 1972年
ジャンル ポップ・ミュージック
時間
レーベル A&Mレコード
作詞・作曲 キャロル・キング
トニ・スターン
プロデュース ジャック・ドーティ
チャート最高順位
カーペンターズ シングル 年表
ハーティング・イーチ・アザー
(1971年12月)
小さな愛の願い
(1972年4月)
愛にさよならを
(1972年6月)
ミュージックビデオ
「It's Going to Take Some Time」 - YouTube
テンプレートを表示

小さな愛の願い」(ちいさなあいのねがい、It's Going to Take Some Time) は、キャロル・キングとトニ・スターンが作詞作曲した楽曲。カーペンターズが1972年にカバーしたバージョンがヒットした。

概要

1971年のキングのアルバム『ミュージック』に収録された。

リチャード・カーペンターによると、アルバム『ア・ソング・フォー・ユー』制作にあたり、山のような7インチレコードの中からリメイクする曲の選択を迫られていた。そんな中この曲と出会い、これがヒットになってほしいと思い、カーペンターはそれを書き留めておいた。

収録では、ティム・ワイズバーグがバスフルートを演奏、フルートのソロパートはボブ・メッセンジャーがスタンダードアルトフルートで演奏した[2]。後に、キングは、フルートソロを含むデュオの豊かでストリングを多く含んだこのカバー曲は、彼女の原曲でのまばらだった音が「デモのように」なったと語った。

1972年4月13日、シングルA面として発売[1]。チャートの記録は後述のとおり。同年6月22日発売のアルバム『ア・ソング・フォー・ユー』に収録された。

音楽学者ジェームズ・E・ペロンは、歌詞は誰かが既に終わった(恋愛)関係から回復する様子を表現していると説明[3]、その歌詞において「今度は少し時間がかかるわ」と歌う現在の状況と、悲しみからの彼女の将来の回復を対照的に表しているとした[3]。また、ペロンは同曲で用いられる多くのシンコペーションが彼女の回復を反映していると解釈し、歌詞の各段落の終わりのより滑らかでシンコペーションがなされていない曲調が、彼女が今の現実に直面している様子だとみた[3]

ブロードウェイミュージカル「ビューティフル」でキングを演じた女優ジェシー・ミューラーにとっては、同曲はお気に入りのキングソングの1つであり、キングについて「別れの歌を書く方法を知っている!彼女は感情と気分をとてもうまく要約し、同時にシンプルかつ、このように深く詰め込むことができる」と語っている[4]

ジャズオルガニストのリチャード・グルーヴ・ホームズは1973年のアルバム『Night Glider』にインストゥルメンタル・バージョンを収録した。

ロックバンド、ディッシュワラは、1994年のトリビュートアルバム「If I Were a Carpenter」で同曲をカバーした。

演奏者

チャート

週間チャート

国名 チャート(1972) Peak
position
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 Billboard Hot 100 12
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 Billboard イージーリスニング 2
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 Record World 13
オーストラリアの旗 オーストラリア Australia 24
カナダの旗 カナダ RPMトップシングル 13
カナダの旗 カナダ RPMアダルトコンテンポラリー[5] 1
日本の旗 日本 オリコンシングルチャート 48
ニュージーランドの旗 ニュージーランド Listener[6] 15

年間チャート

国名 Chart (1972) Rank
オーストラリアの旗 オーストラリア Australia 178
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 Joel Whitburn's Pop Annual[7] 110

脚注

  1. ^ a b 45cat - Carpenters - It's Going To Take Some Time / Flat Baroque - A&M - USA - 1351-S
  2. ^ “Personnel list on Carpenters webs site for "It's Going To Take Some Time"”. 2019年10月6日閲覧。
  3. ^ a b c Perone, James E. (2006). The Words and Music of Carole King. Praeger. p. 45. ISBN 0275990273 
  4. ^ Taras, Rebecca (2014年6月24日). “Tony Award-Winning Jessie Mueller On Playing Carole King”. Refinery29. 2017年1月10日閲覧。
  5. ^ “Item Display - RPM - Library and Archives Canada”. Collectionscanada.gc.ca (1973年7月8日). 2019年2月18日閲覧。
  6. ^ “flavour of new zealand - search listener”. Flavourofnz.co.nz. 2016年11月19日閲覧。
  7. ^ Whitburn, Joel (1999). Pop Annual. Menomonee Falls, Wisconsin: Record Research Inc.. ISBN 0-89820-142-X 

外部リンク

メンバー
スタジオ・アルバム

涙の乗車券 - 遙かなる影 - カーペンターズ - ア・ソング・フォー・ユー - ナウ・アンド・ゼン - 緑の地平線〜ホライゾン - 見つめあう恋 - パッセージ - メイド・イン・アメリカ - ヴォイス・オブ・ザ・ハート - 愛の軌跡〜ラヴラインズ - レインボウ・コネクション〜アズ・タイム・ゴーズ・バイ

ライヴ・アルバム

ライヴ・イン・ジャパン - ライヴ・イン・ロンドン

クリスマス・アルバム
コンピレーション・アルバム

シングルズ 1969〜1973 - イエスタデイ・ワンス・モア - Interpretations - 青春の輝き〜ベスト・オブ・カーペンターズ - シングルズ 1969-1981 - 青春の輝き ベスト2〜ラヴ・ソングス - カーペンターズ 40/40 〜ベスト・セレクション

アメリカ盤シングル

涙の乗車券 - 遙かなる影 - 愛のプレリュード - ふたりの誓い - 雨の日と月曜日は – スーパースター - ハーティング・イーチ・アザー - 小さな愛の願い - 愛にさよならを - シング - イエスタデイ・ワンス・モア - トップ・オブ・ザ・ワールド - 愛は夢の中に - プリーズ・ミスター・ポストマン - オンリー・イエスタデイ - ソリテアー - 見つめあう恋 - 青春の輝き - グーファス - ふたりのラヴ・ソング - 星空への旅立ち (コーリング・オキュパンツ) - 微笑の泉 - スウィート・スマイル - アイ・ビリーヴ・ユー - タッチ・ミー - バック・イン・マイ・ライフ - 遠い想い出 - 恋のビーチウッド - 遠い初恋 - ユア・ベイビー - ホノルル・シティ・ライツ

クリスマス・シングル

メリー・クリスマス・ダーリン - サンタが街にやってくる - クリスマス・ソング- リトル・オルター・ボーイ

関連項目
カテゴリ カテゴリ
典拠管理データベース ウィキデータを編集
  • MusicBrainz作品
  • 表示
  • 編集