懸濁液

小麦粉を分散させた水。青っぽく見えるのは、青い光は赤い光よりも小麦粉の粒子で反射しやすいためである

懸濁液(けんだくえき)は、固体粒子が液体中に分散した分散系英語では、サスペンション (suspension) あるいはスラリー (slurry)。サスペンジョンともいうが、こちらはドイツ語のズスペンジオーン (Suspension) が混ざった呼び名である。

粒子はコロイド粒子(100nm程度以下)のこともあるが、それより大きな光学的粒子のこともある。コロイド粒子の場合は懸濁コロイドなどと呼び、光学的粒子の懸濁液を特に懸濁液と呼ぶこともある。

光学的粒子の懸濁液は、コロイド溶液とは異なり、時間が経つと定常状態に落ち着く。懸濁粒子は顕微鏡で見ることができ、静かな場所に置くと時間の経過に連れて沈静化する。この点で懸濁液は、粒子がより小さく、沈静化することのないコロイド液と異なる。

(真の)溶液では、溶質は固体では存在せず、溶質と溶媒は均質に混ざり合っているため、懸濁液は存在しない。

懸濁状態において、分散媒流体(液体、気体等の総称)である。つまり、気体中に固体粒子が分散した状態のものも懸濁している状態である。 

関連項目

経口投与
消化器
固形
液状
頬下投与 /
口腔投与 /
舌下投与
固形
液状
呼吸器投与/
吸入器/
吸入剤
固形
  • Smoking device
  • ドライパウダー吸入器(DPI)
液状
気体





Syringe2.jpg
点眼 / 点耳 / 点鼻
  • 点鼻
  • 点耳
  • 点眼
  • 軟膏剤
  • Hydrogel
  • Nanosphere suspension
  • Mucoadhesive microdisc (microsphere tablet)
泌尿生殖器
直腸 (経腸)
真皮
注射 / 点滴
(into tissue/blood)
皮膚
臓器
  • en:Intracavernous
  • en:Intravitreal
  • en:Transscleral
中枢神経系
循環器 / 運動器
関連項目
ポータル Portal:医学と医療 カテゴリ Category:薬学 ウィキプロジェクト WikiProject:薬学
典拠管理データベース: 国立図書館 ウィキデータを編集
  • フランス
  • BnF data
  • ドイツ
  • イスラエル
  • アメリカ
  • チェコ