雌牛 (クルアーン)

雌牛
البقرة
Al-Baqara
アル・バカラ
雌牛
啓示 マディーナ啓示
章題の意味 第67−71節にある雌アッラーに供える物語に由来[1]
詳細
スーラ 第2章
アーヤ 全286節(または287節)
ジュズウ 1 - 3番
ヒズブ 1 - 5番
ルクー 40回
神秘文字 الم
前スーラ 開端
次スーラ イムラーン家
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雌牛(アル=バカラ、Al-Baqara)は、クルアーンにおける第2番目のスーラ。

内容

全スーラの中で最も長いもの(全体のおよそ1/12となる分量)であり、計286節(または287節)ある。

第282節「貸借の節」は、節長がクルアーン中で最長とされる。また、第255節「台座の節」は、神学的に重要な節とされている[2]

スーラの冒頭に神秘文字(Muqatta'at)が置かれている(計29スーラ)うちの一つ。

学者によってクルアーンの啓示順の類推見解は異なるものの、ミュア・ネルデケ・グリメは、「カイロ版」同様に、この章が「最初のマディーナ啓示」とみなしている[3]

第219節に酒と賭け矢(マイスィル)についての言及がある[4]

出典

  • 井筒俊彦 『井筒俊彦著作集7 コーラン』1992年、888頁
  1. ^ 日本ムスリム情報事務所 聖クルアーン日本語訳 雌牛 (アル・バカラ)
  2. ^ 岩波イスラーム辞典「クルアーン」
  3. ^ リチャード・ベル「コーラン入門」p.330
  4. ^ 『イスラーム世界がよくわかるQ&A100』/第6章 Q82:カフェでトランプをしているようですが、お金を賭けているのでしょうか。 - AA研

外部リンク

  • 日本ムスリム情報事務所 聖クルアーン日本語訳
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スーラ 全114章
ジュズウ (章)

章題

1〜13 01-)
  • 開端
  • 雌牛*
  • イムラーン家*
  • 婦人
  • 食卓
  • 家畜
  • 高壁۩*
  • 戦利品
  • 悔悟
  • ユーヌス*
  • フード*
  • ユースフ*
  • 雷電۩*
  • イブラーヒーム*
14 (15-)
  • アル・ヒジュル*
  • 蜜蜂۩
15〜16 (17-)
  • 夜の旅۩
  • 洞窟
  • マルヤム۩*
  • ター・ハー*
17 (21-)
  • 預言者
  • 巡礼۩
18〜25 (23-)
  • 信者たち
  • 御光
  • 識別۩
  • 詩人たち*
  • 蟻۩*
  • 物語*
  • 蜘蛛*
  • ビザンチン*
  • ルクマーン*
  • アッ・サジダ۩*
  • 部族連合
  • サバア
  • 創造者
  • ヤー・スィーン*
  • 整列者
  • サード۩*
  • 集団
  • ガーフィル*
  • フッスィラ۩*
  • 相談*
  • 金の装飾*
  • 煙霧*
  • 跪く時*
26〜27 (46-)
  • 砂丘*
  • ムハンマド
  • 勝利
  • 部屋
  • カーフ*
  • 撒き散らすもの
  • 星۩
  • 慈悲あまねく御方
  • 出来事
28 (58-)
  • 抗弁する女
  • 集合
  • 試問される女
  • 戦列
  • 合同礼拝
  • 偽信者たち
  • 騙し合い
  • 離婚
  • 禁止
29 (67-)
  • 大権
  • 筆*
  • 真実
  • 階段
  • ヌーフ
  • 幽精
  • 衣を纏う者
  • 包る者
  • 復活
  • 人間
  • 送られるもの
30 (78-)
  • 消息
  • 引き離すもの
  • 眉をひそめて
  • 包み隠す
  • 裂ける
  • 量を減らす者
  • 割れる۩
  • 星座
  • 夜訪れるもの
  • 至高者
  • 圧倒的事態
  • 太陽
  • 胸を広げる
  • 無花果
  • 凝血۩
  • みいつ
  • 明証
  • 地震
  • 進撃する馬
  • 恐れ戦く
  • 蓄積
  • 時間
  • 中傷者
  • クライシュ族
  • 慈善
  • 潤沢
  • 不信者たち
  • 援助
  • 棕櫚
  • 純正
  • 黎明
  • 人々
関連項目
太字۩の計14章=サジダ節あり (22「巡礼」のみ2節で計15)。 *の計29章=章の冒頭に神秘文字あり。
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