韓国鉄道公社200000系電車

韓国鉄道公社200000系電車
試運転中の200000系電車
基本情報
製造所 日立製作所
SLS重工業(朝鮮語版)(一部機器の設置)
主要諸元
編成 4
軌間 1435 mm
電気方式 交流25,000 V
(60 Hz)
最高運転速度 150 km/h
設計最高速度 165 km/h
起動加速度 65 km/hまで2.5 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
全長 23,500 mm
全幅 3,180 mm
全高 3,900 mm
台車 ヨーダンパー併用モノリンク式ボルスタレス台車
日立KH-221
主電動機 三相交流かご式誘導電動機
日立製作所製HS34534-04RB[1]
主電動機出力 250 kW
駆動方式 WN駆動方式
編成出力 2000kW
(モーター8基)
制御装置 IGBT-素子VVVFインバータ制御(1C2M制御)
日立製作所製CH-HR-2420A[1]
制動装置 交流回生ブレーキ併用
電気指令式空気ブレーキ
ディスクブレーキ
全電気ブレーキ
保安装置 ATP
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韓国での呼称
各種表記
ハングル 간선전기동차
漢字 幹線電氣動車
発音 カンソンチョンギドンチャ
日本語読み: かんせんでんきどうしゃ
2000年式
MR式
英語での呼称:
Ganseon jeongi dongcha
Kansŏn chŏnki tongch'a
Trunk line Electric Car (TEC)
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200000系電車(200000けいでんしゃ)は、韓国鉄道公社(KORAIL)の電車韓国では幹線電気動車(かんせんでんきどうしゃ、英語:Trunk line Electric Car、あるいはTEC)とも呼ばれている。

概要

本系列は日本日立製作所が4両編成8本32両を製作受注。日立製作所における韓国からの受注は1974年ソウル交通公社1号線向け地下鉄車両(初期1000系電車)以来32年ぶりであり[2]、系列名称が制定されるまではHEMU (Hitachi Electric Multiple Unit) とも呼ばれていた。2009年1月9日に第1編成が出場、甲種輸送され、現地のSLS重工業(朝鮮語版)において冷房装置や保安装置などを設置したうえで2月6日から試運転を開始した。本系列はJR西日本の683系をベースに製造されている。

2009年6月1日よりヌリロとして運行を開始し、最初は京釜線長項線ソウル - 新昌間に投入された。以後、運行範囲を拡大したヌリロの他にも、2013年からは中部内陸循環列車(O-train)としても運行している。過去には臨時列車としての運行実績もあり、2012年5月12日から8月12日にかけて開催された麗水国際博覧会の訪問客に対応するため全羅線順天 - 麗水エキスポ間のシャトル列車としても運行された[3]

運転開始時点では、およそ10年の期間をかけて徐々に老朽化したムグンファ号の車輌を代替して行く予定であった[4]。しかし、2008年9月に発生した世界金融危機に伴うウォン相場低下や、日立製作所製の編成に対して一部機器の設置を行った製造メーカーであるSLS重工業が倒産したこともあり、本系列の増備は実際に行われることはなかった。そのため、ムグンファ号の車輛の代替は210000系220000系が行うことになった。

また、2014年7月に発生した太白線列車衝突事故(朝鮮語版)において、信号冒進を行った本形式の第3編成(O-train改造車)が対向列車と正面衝突し、それにより除籍されたことで車両数が4両減少している。

2022年以降に塗装が変更され、青を強調するカラーとなった。

  • 第5編成
    第5編成
  • 第8編成 中部内陸観光列車(O-train)
    第8編成
    中部内陸観光列車(O-train)
  • 第4編成(新塗装)
    第4編成(新塗装)
  • 第8編成の車内
    第8編成の車内

編成

↑:龍山方向

  1. 200050型 Mc
  2. 200000型 T1
  3. 200000型 T2
  4. 200050型 Mc

↓:木浦方向

  • 20XY51 (Mc) - 20XY01 (T1) - 20XY02 (T2) - 20XY52 (Mc)
    • XYは編成番号。

編成表

車種 Mc T1 T2 Mc 所属基地
形式 200051 200001 200002 200052
編成番号 1 200151 200101 200102 200152 江陵
2 200251 200201 200202 200252
3 200351 200301 200302 200352
4 200451 200401 200402 200452
5 200551 200501 200502 200552
6 200651 200601 200602 200652
7 200751 200701 200702 200752
8 200851 200801 200802 200852
  • 第3・第8編成は2013年、「中部内陸循環列車(O-train)」に改造。第3編成は2014年7月22日に発生した太白線列車衝突事故(朝鮮語版)で先頭車が大破、編成ごと除籍されている。第8編成は2020年、「東海サンタ列車」に再改造されている。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “Sheet1 - KORAIL 전자조달시스템”. 韓国鉄道公社. 2024年4月13日閲覧。
  2. ^ “日立が韓国で32年ぶりに鉄道車両を受注”. 日立製作所. 2019年9月1日閲覧。
  3. ^ “KORAILのヌリロ導入事例:プロジェクト事例:韓国日立グループ”. www.hitachi.co.kr. 2019年9月1日閲覧。
  4. ^ 사회: 무궁화호 열차 점차 사라진다(YTN、2020年01月06日閲覧)

関連項目

現有車両

高速鉄道KTX
営業用
事業用

HSR-350x - HEMU-430X - HSEMU-370

電車(電動車、電気動車)
首都圏電鉄・広域電鉄用
優等列車用

200000系 (TEC)(ヌリロ) - 368000系ITX-青春) - 210000系ITX-セマウル) - 220000系(ITX-マウム)

事業用

TTX

気動車(ディーゼル動車)
客車
電気機関車
ディーゼル機関車

過去の車両

電車(電動車、電気動車)
気動車(ディーゼル動車)

101・111・251系 (DHC) - 9201系 (DEC)(朝鮮語版) - 9211系 (NDC) - 日本製動車 - 狭軌用動車

客車
蒸気機関車
ディーゼル機関車

6300形 - 6200形 - 6100形 - 6000形 - 5000形 - 4300形 - 4200形 - 4100形 - 4000形 - 3200形 - 3000形 - 2100形 - 2000形 - 7200形 - 7100形 - 7000形

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