ナチ党に投票し、国民投票に賛成するように求めてベルリン中心部に掲げられた宣伝。「一つの民族、一つの指導者、一つのヤー(イエス)」と書かれている。 1933年11月12日のドイツ国会選挙 (独 :Reichstagswahl vom 12. November 1933)は、1933年 11月12日 に行われたドイツ の国会(Reichstag、ライヒスターク)の選挙である。この選挙の時点ですでに国民社会主義ドイツ労働者党 (以下ナチ党)以外の政党はすべて解散させられていたので、ナチ党(非ナチ党員の推薦者22名を含む[1] )のみが出馬する選挙になった[2] 。
またこの国会の選挙日と同日に、国際連盟 からの脱退を信任する国民投票 も実施されており、こちらは95.1%もの支持票が賛成に投票されている[2] 。
ナチ党組織や行政組織による投票行動への監視は厳しいものであり、投票場への組織的な駆り出しが行われた。アイヒシュテット 小管区のナチ党組織の報告では、小管区全体の投票率が100%に達している。投票内容自体も監視の対象であり、誰が反対票を投じたかを明らかにすることができた。アイヒシュテット小管区では、ナチ党支持率が100%となる地域が76市町村のうち、56にのぼったとされている。
党名 得票 得票率 議席 国民社会主義ドイツ労働者党 (NSDAP) 39,655,224票 92.11% 661議席 反対票 3,398,249票 7.89% – 無効票 – 合計 43,053,473票 100% 661議席 総有権者数/投票率 45,178,701人 95.30% – 出典:Nohlen & Stöver
この選挙で初当選した有名議員 脚注 参考文献 阿部良男 『ヒトラー全記録 1889-1945 20645日の軌跡』柏書房 、2001年。ISBN 978-4760120581。 世界史の窓「ドイツの国際連盟脱退」(2013年5月31日閲覧) 南利明 「指導者-国家-憲法体制における立法(一)」『静岡大学法政研究』第8巻第1号、静岡大学 、2003年10月、69-129頁、NAID 110007522689。 Nohlen, Dieter; Stover, Philip (2010). Elections in Europe: A Data Handbook . Nomos Verlagsgesellschaft. ISBN 978-4022595607