2011年世界体操競技選手権
2011年世界体操競技選手権(2011ねんせかいたいそうきょうぎせんしゅけん)は、2011年10月7日から16日まで日本・東京の東京体育館で開催された第43回世界体操競技選手権である。
概要
東日本大震災の影響で開催が危ぶまれたが5月22日に予定通りの開催が決定した[1]。日本での開催は1995年鯖江大会以来16年ぶりである。
2012年ロンドンオリンピックの団体予選を兼ねており、団体上位8チームが団体出場権を獲得する。
男女の団体は各種目6人が登録、5人が演技、4人の得点が採用される「6-5-4制」であった[2]。
男子団体では日本が予選をトップで通過したが2位、中国が優勝した。
女子団体ではアメリカが優勝、日本は予選5位でロンドンオリンピック出場権を獲得、決勝では7位となった[2]。
男子個人総合では内村航平が3連覇を達成した。内村は最も美しい演技をした選手に贈られる「エレガンス賞」も受賞している[3]。
女子個人総合ではアメリカのジョルディン・ウィーバーがロシアのビクトリア・コモワと0.033点差で優勝、日本の鶴見虹子は15位、田中理恵は20位となった[4]。
男子床では内村航平が1974年の笠松茂以来、日本人男子として37年ぶりの金メダルを獲得した[5]。
男子あん馬ではハンガリーのクリスティアン・ベルキが2連覇、内村航平は落下のミスもあり5位となった[6]。
女子跳馬ではベトナムのファンが同国史上初のメダルを獲得した[7]。
女子段違い平行棒ではビクトリア・コモワが優勝、寺本明日香が5位、鶴見虹子が7位に入った[8]。
競技結果
種目 | 金 | 銀 | 銅 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
男子 | ||||||
団体総合 | 中国 鄒凱 滕海濱 陳一冰 張成龙 Feng Zhe Yan Mingyong | 275.161 | 日本 内村航平 田中和仁 小林研也 山室光史 沖口誠 田中佑典 | 273.093 | アメリカ合衆国 ジェイコブ・ドルトン ジョナサン・ホートン ダーネル・レイバ スティーブン・レジェンドレ アレクサンダー・ナダー ジョン・オロズコ | 273.083 |
個人総合 | 内村航平 日本 | 93.631 | フィリップ・ボイ ドイツ | 90.530 | 山室光史 日本 | 90.255 |
床 | 内村航平 日本 | 15.633 | 鄒凱 中国 | 15.500 | ディエゴ・ヒポリト ブラジル アレクサンドル・シャティロフ イスラエル | 15.466 |
あん馬 | クリスティアン・ベルキ ハンガリー | 15.833 | シリル・トマゾン フランス | 15.266 | ルイス・スミス イギリス | 15.066 |
つり輪 | 陳一冰 中国 | 15.800 | アーサー・サネッティ ブラジル | 15.600 | 山室光史 日本 | 15.500 |
跳馬 | 梁鶴善 韓国 | 16.566 | アントン・ゴロツコフ ロシア | 16.366 | 沖口誠 日本 | 16.291 |
平行棒 | ダーネル・レイバ アメリカ合衆国 | 15.633 | バシレオオス・ツォラキディス ギリシャ 張成龙 中国 | 15.533 | なし | |
鉄棒 | 鄒凱 中国 | 16.441 | 張成龙 中国 | 16.366 | 内村航平 日本 | 16.333 |
女子 | ||||||
団体総合 | アメリカ合衆国 ジョルディン・ウィーバー アレクサンドラ・ライスマン マッケイラ・マロニー ガブリエレ・ダグラス サブリナ・ベガ アリシア・サクラモーニ | 179.411 | ロシア クセニア・アファナシェワ ビクトリア・コモワ タチアナ・ナビエワ アンナ・デメンチェワ ユリア・ベロコビルスカヤ ユリア・インシナ | 175.329 | 中国 黄秋爽 姚金男 Tan Sixin 眭禄 江鈺源 何可欣 | 172.820 |
個人総合 | ジョルディン・ウィーバー アメリカ合衆国 | 59.382 | ビクトリア・コモワ ロシア | 59.349 | 姚金男 中国 | 58.598 |
跳馬 | マッケイラ・マロニー アメリカ合衆国 | 15.300 | オクサナ・チュソビチナ ドイツ | 14.733 | ファン・ティ・ハ・タイン ベトナム | 14.666 |
段違い平行棒 | ビクトリア・コモワ ロシア | 15.500 | タチアナ・ナビエワ ロシア | 15.000 | 黄秋爽 中国 | 14.833 |
平均台 | 眭禄 中国 | 15.866 | 姚金男 中国 | 15.233 | ジョーディン・ウィーバー アメリカ合衆国 | 15.133 |
床 | クセニア・アファナシェワ ロシア | 15.133 | 眭禄 中国 | 15.066 | アレクサンドラ・ライスマン アメリカ合衆国 | 15.000 |
国別メダル受賞数
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 中国 | 4 | 5 | 3 | 12 |
2 | アメリカ合衆国 | 4 | 0 | 3 | 7 |
3 | ロシア | 2 | 4 | 0 | 6 |
4 | 日本 | 2 | 1 | 4 | 7 |
5 | ハンガリー | 1 | 0 | 0 | 1 |
5 | 韓国 | 1 | 0 | 0 | 1 |
7 | ドイツ | 0 | 2 | 0 | 2 |
8 | ブラジル | 0 | 1 | 1 | 2 |
9 | フランス | 0 | 1 | 0 | 1 |
9 | ギリシャ | 0 | 1 | 0 | 1 |
11 | イギリス | 0 | 0 | 1 | 1 |
11 | イスラエル | 0 | 0 | 1 | 1 |
11 | ベトナム | 0 | 0 | 1 | 1 |
TOTAL | 14 | 15 | 14 | 43 |
テーマソング
- 主題歌 ゆず「翔」(セーニャ・アンド・カンパニー)
脚注
- ^ 世界体操、東京開催決定 プレゼンで安全性アピール
- ^ a b “日本女子7位 メダルは五輪で/世界体操”. 日刊スポーツ (2011年10月12日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ “内村 史上初男子個人総合3連覇 強過ぎ!美し過ぎ!”. 中日スポーツ (2011年10月15日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ “理恵20位、Vはウィーバー/世界体操”. 日刊スポーツ (2011年10月13日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ “内村が床運動で37年ぶり金/世界体操”. 日刊スポーツ (2011年10月15日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ “落下苦笑い…内村あん馬は5位/世界体操”. 日刊スポーツ (2011年10月15日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ “女子の跳馬でベトナムに初メダル”. スポーツニッポン (2011年10月15日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ “寺本5位、鶴見7位…平行棒/世界体操”. 日刊スポーツ (2011年10月15日). 2011年10月15日閲覧。
外部リンク
- 公式サイト
- フジテレビ 世界体操選手権 2011
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