あんずのうた

あんずのうた
双葉杏五十嵐裕美シングル
リリース
ジャンル ゲームミュージック
キャラクターソング
電波ソング
レーベル 日本コロムビア
作詞・作曲 八城雄太・佐藤貴文(作詞)
佐藤貴文(作曲)
プロデュース 中川浩二
試聴
双葉杏 - あんずのうた [Official Audio]
日本コロムビア公式YouTube
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あんずのうた」は2012年4月18日に発売されたシングルである。 本作はバンダイナムコエンターテインメントが展開するソーシャルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』の登場人物の一人、双葉杏五十嵐裕美)の持ち歌である。

音楽性

リスアニ編集部はハイレゾ版「あんずのうた」のレビュー記事の中で同楽曲について、先輩の曲をパロディとして用いたり、歌詞の中に縦読みを仕込んだり、歌うのに疲れて自分の別楽曲を携帯プレーヤーから流すといった、杏のやりたい放題ぶりがチップチューンに乗って展開された電波ソングだと評している[1]。また、リスアニ編集部は、激変する展開に合わせて杏の表情も変わるほか、アッパーなサウンドに拮抗するパワーを保ち続ける必要があるため、やる気に欠けた杏の歌い方に反して歌唱者が消費するエネルギーが大きいだろうと推測している[1]。また、本楽曲はコールアンドレスポンスも特徴の一つである[2]

背景

佐藤は、IPディレクターとの打ち合わせで、最初にキャラクターとしての杏のイメージである「働きたくないアイドル」、音楽のイメージ「電波ソング」、そして、濃厚なキャラクター性を表現することを確認したとCEDEC 2013のセッションの中で話しており、ゲーム制作者として向き合いたいという思いから、キーイメージを作成し、そこから「中央にいる教祖へ、ファンが熱心に応援する」というキービジュアルをもとに、イメージを拡大して要素を決めていった[2][3]。また、制作に入る前、佐藤は歌詞の共同制作者である八城雄太に杏のかわいさをどう表現するかを電話で話したり、アイドルマスターシリーズの総合ディレクターである石原章弘とやりすぎた部分を差し戻す話を行なった[4]。その後、曲全体の構図となる「設計図」を作成し、骨子を組み立ててから実制作に入った[2][3]。また、杏が「ニート界のジャンヌ・ダルク」であることから、やる気がなさそうなフレーズを入れるなどして徹夜で仕上げた[4]

作詞は佐藤と八城の連名であり、八城はその経緯について、「『シンデレラガールズ』のCDを出すことになった際に社内の作詞家が足りなかったため、試しに渋谷凛[注釈 1]と双葉杏の曲を作らないかと声を掛けられた。いずれも共作だったが、やってみたら採用された」とダ・ヴィンチとのインタビューの中で説明している[5]

収録内容

#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「あんずのうた」NBGI(八城雄太・佐藤貴文)NBGI(佐藤貴文)NBGI(佐藤貴文)
2.「ドラマ「目指せ!シンデレラNO.1! -双葉杏編-」」   
3.「あんずのうた(オリジナル・カラオケ)」    
4.「ボーナス・トラック」   
合計時間:

ゲームへの収録

アイドルマスターシリーズ

シリーズ外作品への収録

本楽曲は、Nintendo Switch用ソフト『太鼓の達人Nintendo Switchば~じょん!』に「ゲームミュージック」の一つとして収録されている[7]。また、同作を用いたスコアアタック大会の課題曲として採用された例もある[8]

収録CD

CD
曲名 収録作品 歌唱者 備考
フルバージョン
あんずのうた THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 002 双葉杏
あんずのうた THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 00 ST@RTER BEST 双葉杏
リアレンジまたはリミックス
あんずのうた -For Kirari rearrange MIX- 346Pro IDOL selection vol.5 諸星きらり TAKT(TRYTONELABO)によるRearrange MIX。
あんずのうた -ノるあんず2000(DJ過重労働) THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS TO D@NCE TO 双葉杏 LindaAI-CUEによるクラブリミックス[9]。当該アルバムは、さいたまスーパーアリーナ公演での物販にて販売された。

ライブ・パフォーマンス

『あんずのうた』はいくつかのライブで披露されることがあり、佐藤はライブでのパフォーマンスではキーイメージ通りの異様な空間ができていたとCEDEC 2013の中で振り返っている[3]

たとえば、2012年5月4日に徳島市で行われた「マチ★アソビ vol.8」でのライブパフォーマンスでは、イベントの参加者たちがCDの音源と同じ個所でコールアンドレスポンスを行っている[10]

五十嵐以外の歌唱例としては、2018年12月に行われた「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!」にて、森久保乃々役の高橋花林によるパフォーマンスなどが挙げられる[11]

反響

八城は本作によって自分の知名度が上がったとダ・ヴィンチとのインタビューの中で述べている[5]

売り上げ・ランキング

本作は初週で約3.7万枚を売り上げ、オリコン週間シングルランキング(2012年4月30日付)で4位にランクインした[12]Billboard JapanにおいてはHot Animation(2012年4月25日公開)にて1位にランクインした[13]。ほか、Hot100では5位[14]、Salesでは3位[15]にランクインした。

脚注

注釈

  1. ^ 『Never say never』のこと。

出典

  1. ^ a b “双葉 杏(CV:五十嵐裕美)「あんずのうた【ORT】」レビュー”. リスアニ!WEB - アニメ・アニメ音楽のポータルサイト (2017年3月10日). 2022年10月15日閲覧。
  2. ^ a b c “『アイドルマスター シンデレラガールズ』の楽曲を手がけた3人が語る、ファンの心に刺さるキャラソン制作の秘訣とは【CEDEC 2013】”. 電撃オンライン (2013年8月23日). 2022年10月16日閲覧。
  3. ^ a b c “バンダイナムコスタジオ・サウンドチームが秘密を明かす! 『アイドルマスター シンデレラガールズ』のキャラソンが愛される理由とは?【CEDEC 2013】”. ファミ通.com (2013年8月22日). 2022年10月16日閲覧。
  4. ^ a b 『リスアニ!』Vol.11.1、ソニー・マガジンズ、2012年4月25日、ISBN 978-4-78-977183-2。 
  5. ^ a b “『アイドルマスター シンデレラガールズ』の10年を語る(クリエイター編):作詞家・八城雄太インタビュー”. ダ・ヴィンチWeb (2021年12月24日). 2022年10月27日閲覧。
  6. ^ “「アイドルマスター ワンフォーオール」のDLC「カタログ第4号」の配信が2014年8月26日に決定。スペシャルゲストは双葉 杏”. 4Gamer.net. Aetas (2014年8月4日). 2022年10月16日閲覧。
  7. ^ “「太鼓の達人Nintendo Switchば~じょん!」発売日決定 楽曲リスト第2弾公開!「星のカービィ」からカービィ、「スプラトゥーン2」からイカが登場”. GAME Watch. 株式会社インプレス (2018年5月15日). 2022年10月17日閲覧。
  8. ^ “「第3回 YAMADA Cup eSports大会 太鼓の達人部門」が開催。各地区の参加募集受付がスタート”. 4Gamer.net. Aetas (2019年12月17日). 2022年10月17日閲覧。
  9. ^ “「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MASTER SEASONS!」よりキュートアイドルの夏曲「とんでいっちゃいたいの」の試聴開始!ほか”. アイドルマスター(THE IDOLM@STER)公式ページ (2017年7月21日). 2022年10月16日閲覧。
  10. ^ “『アイマス シンデレラガールズ』のトークショーで、五十嵐裕美が「あんずのうた」を熱唱!【マチ★アソビ vol.8】”. ファミ通.com. 2022年10月16日閲覧。
  11. ^ “結のほえほえゲーム演説 番外編:「『アイドルマスター シンデレラガールズ』6thライブ千秋楽 ナゴヤドーム2日目をプロデューサーがレポートしてみた」”. 4Gamer.net. Aetas (2018年12月8日). 2022年10月16日閲覧。
  12. ^ “【オリコン】「アイマス」人気キャラ、史上初の5作同時TOP10”. ORICON NEWS (2012年4月24日). 2022年10月16日閲覧。
  13. ^ “Billboard Japan Hot Animation(2012年4月25日公開)”. Billboard Japan. 2022年10月17日閲覧。
  14. ^ “Billboard Japan Hot100(2012年4月25日公開)”. Billboard Japan. 2022年10月17日閲覧。
  15. ^ “Billboard Japan Top Singles Sales(2012年4月25日公開)”. Billboard Japan. 2022年10月17日閲覧。

外部リンク

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