愚かなり我が心

曖昧さ回避 この項目では、映画について説明しています。曲については「愚かなり我が心 (曲)」をご覧ください。
愚かなり我が心
My Foolish Heart
監督 マーク・ロブソン
脚本 ジュリアス・J・エプスタイン
フィル・G・エプステイン
原作 J・D・サリンジャー
製作 サミュエル・ゴールドウィン
出演者 スーザン・ヘイワード
ダナ・アンドリュース
ロイス・ウィーラー
ロバート・キース
音楽 ヴィクター・ヤング
撮影 リー・ガームス
編集 ダニエル・マンデル
配給 アメリカ合衆国の旗 RKO
日本の旗 大映洋画部
公開 アメリカ合衆国の旗 1949年12月25日
日本の旗 1953年1月15日
上映時間 98分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
配給収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $1,825,000
世界の旗 $850,000[1]
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愚かなり我が心』(おろかなりわがこころ 原題:My Foolish Heart)は、1949年アメリカ合衆国恋愛映画ザ・ニューヨーカー誌に掲載されたJ・D・サリンジャー原作の短編『コネティカットのひょこひょこおじさん』の映画化作品である。古典的メロドラマ、恋愛映画でスーザン・ヘイワードの代表作となった。ヴィクター・ヤング、ネッド・ワシントン作曲、唄:マーシャ・ミアーズによる同名主題歌はジャズのスタンダードナンバーになった。 しかし、原作者のサリンジャーは自身の小説の映画化に対して不満を示したために、この作品を除く、『ライ麦畑でつかまえて』など他の作品の映画化は一切認めなくなった。

ストーリー

ある雨の降る日、メリー・ジェーン(ロイス・ウィーラー)は長い間連絡を取っていなかった学生時代の親友エロイーズ(スーザン・ヘイワード)の元を訪れた。エロイーズは結婚して夫との間に一人娘ラモナがいたが、夫との関係は冷めており、アルコール中毒氣味であった。

エロイーズは眠りに落ち、意識が遠のいていく中で、夫が知らない彼女の秘密、第二次世界大戦が始まった頃に出会い、本当に愛していたウォルト・ドライザー(ダナ・アンドリュース)との日々を思い出していた。

キャスト

エピソード

  • この作品は当初、日本で公開される予定はなかったが、ヴィクター・ヤング作曲、マーシャ・ミアーズ唱による同名主題歌『愚かなり我が心』は、ジャズ歌手ビリー・エクスタインの濃厚でロマンティックな歌唱によって、アメリカで1950年に大ヒットした。このため日本でも進駐軍のラジオ番組で頻繁に放送されて、これに影響を受けた日本人ジャズ歌手たちによって歌われるようになった。主題歌が本国でヒットしたことと日本でも取り上げられたことがきっかけとなって、映画も日本で公開されることになった。
  • 恋に不慣れな女性の心は危ういから氣を付ける様に戒めた女心を歌ったこの曲はヤングの代表作であり、メロディの美しさも相まって、ボーカル、インストゥルメンタルの何れでも多数のカバーが存在するが、特にピアニストのビル・エヴァンスが1961年6月にライブ録音したバージョンが知られている。トニー・ベネットカーメン・マクレーメル・トーメなど、優れた歌手による歌唱が多いスタンダード曲である。

ノミネート

関連項目

出典

  1. ^ RKO Feature Film Ledger, 1929-51, p118

外部リンク

1940年代
  • The Seventh Victim(1943)
  • The Ghost Ship(1943)
  • Youth Runs Wild(1944)
  • 吸血鬼ボボラカ(1944)
  • 恐怖の精神病院(1946)
  • チャンピオン(1949)
  • 渓谷の銃声(1949)
  • 勇者の家(1949)
  • 愚かなり我が心(1949)
1950年代
1960年代
1970年代
カテゴリ カテゴリ
サミュエル・ゴールドウィンが製作した映画作品
1920年代
  • Slave of Desire(1923)
  • Potash and Perlmutter(1923)
  • 永遠の都(英語版)(1923)
  • 恋の人形(1924)
  • 滑稽ホリウッド(英語版)(1924)
  • 楽園の盗賊(英語版)(1925)
  • 歓楽の舞姫(英語版)(1925)
  • ダーク・エンゼル(英語版)(1925)
  • ステラ・ダラス(英語版)(1925)
  • 夢想の楽園(英語版)(1926)
  • お前とならば空までも(英語版)(1926)
  • 悲恋舞曲(英語版)(1927)
  • 魔炎(英語版)(1927)
  • 悪魔の踊子(1927)
  • スペインの花(英語版)(1928)
  • 目覚め(英語版)(1928)
  • 海のロマンス(英語版)(1929)
  • ブルドッグ・ドラモンド(英語版)(1929)
  • 曳かれ行く男(英語版)(1929)
  • これぞ天国(英語版)(1929)
1930年代
  • 怪紳士(英語版)(1930)
  • ウーピー(1930)
  • 放蕩息子(英語版)(1930)
  • 天国の一夜(英語版)(1931)
  • 街の風景(英語版)(1931)
  • 突貫勘太(1931)
  • 国際盗賊ホテル(英語版)(1931)
  • 人類の戦士(1931)
  • 今宵ひととき(英語版)(1931)
  • 仰言ひましたわネ(英語版)(1932)
  • カンターの闘牛師(1932)
  • シナラ(英語版)(1932)
  • 仮面の男(1933)
  • 羅馬太平記(1933)
  • 復活(英語版)(1934)
  • 女優ナナ(英語版)(1934)
  • 百万弗小僧(英語版)(1934)
  • ダアク・エンゼル(英語版)(1935)
  • 結婚の夜(英語版)(1935)
  • バーバリー・コースト(英語版)(1935)
  • 生活への道(英語版)(1935)
  • この三人(1936)
  • 孔雀夫人(1936)
  • 大自然の凱歌(英語版)(1936)
  • 当り屋勘太(英語版)(1936)
  • 市街戦(1936)
  • 木に攀る女(英語版)(1937)
  • ステラ・ダラス(1937)
  • デッドエンド(1937)
  • ハリケーン(1937)
  • マルコ・ポーロの冒険(英語版)(1938)
  • 牧童と貴婦人(英語版)(1938)
  • 華麗なるミュージカル(英語版)(1938)
  • かれらに音楽を(英語版)(1939)
  • 嵐が丘(1939)
  • 暁の討伐隊(1939)
  • 犯人は誰だ(英語版)(1939)
1940年代
1950年代
  • われら自身のもの(英語版)(1950)
  • Edge of Doom(1950)
  • 我が心の呼ぶ声(英語版)(1951)
  • アンデルセン物語(英語版)(1952)
  • 野郎どもと女たち(1955)
  • ポギーとベス(英語版)(1959)
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