航空に関する年表

航空に関する年表(こうくうにかんするねんぴょう)は、航空機飛行機)、飛行場空港)、空運など航空に関する年表である。

17世紀以前

ダヴィンチによるヘリコプターや人力はばたき機のような飛行機械のデザインスケッチ

18世紀

19世紀

1900年代

  • 1900年
  • 1901年
    • 王立航空クラブ(Royal Aero Club)が創設される。
    • 7月31日: ドイツ人の地理学者ベルソンとシュリンクが気球で高度10,800 mに到達する。
ナンバー21の飛行を目撃した新聞記者によるスケッチ
  • 1902年
  • 1903年
  • 1904年
    • ライト兄弟が、ドイツとフランスに対して、飛行機の特許を請求。
    • 9月20日: ライト フライヤー2号が、飛行機による初の円形旋回飛行を行う。カタパルトによる補助と向かい風なしでの離陸も行われた。
  • 1905年
    • 日本陸軍気球隊を創設する。
    • ウィルバー・ライトが、38分間・39 kmの飛行を行う。
    • 米国カリフォルニア州サンタクララで、ダニエル・マロニーがグライダーで20分間の飛行を行う。高度1,220 mまで上昇したモンゴルフィエ気球から発進しての飛行だった。マロニーは後の飛行で墜落する。
    • 10月14日: パリで国際飛行連盟 (FAI = Federation Aeronautique Internationale) が創設される。この機関は2005年現在も活動中である。
  • 1906年
    • 3月: ルーマニアのトライアン・ヴイアが動力飛行を試みる。向かい風・カタパルトによる補助・丘の上からの発進といった(離陸に有利な)条件無しに行われたが、継続的な飛行には程遠いものであった。
    • 10月: サントス・デュモンが固定翼動力機の公式飛行を行う。向かい風・カタパルトによる補助・丘の上からの発進といった(離陸に有利な)条件無しに行われた。ヨーロッパ初の固定翼機による動力飛行と認識されている。
  • 1907年
  • 1908年
    • 5月: ウィルバー・ライトがCharles W. Furnas を乗せて最初の同乗飛行を行う。ライト モデル Bで、飛行距離は4 kmだった。
    • 6月: デンマーク人ヤコブ・エレハマーが、キールで動力飛行に成功。ドイツにおける初の動力飛行とされる。
    • アメリカ陸軍が飛行機械を購入する予定であると公表。
    • 9月: トーマス・セルフリッジ中尉が、初の動力飛行機事故による死者かつ軍用航空機による死者となる。米国ヴァージニア州フォート マイヤーでの、ウィルバー・ライトによる、2人の乗客を乗せての飛行試験でのできごと。
    • 9月9日: オーヴィル・ライトが1時間3分15秒の飛行を行う。
    • 10月5日: Echterdingenでツェペリン飛行船 LZ IVが炎上する。
    • 10月14日: アンリ・ファルマンが動力飛行機による初のクロスカントリーフライトを行う。ブイからランスへの27 kmを 20分で飛んだ。
    • 10月18日: ウィルバー・ライトがAuvoursで高度115 mまで上昇する。
    • 12月31日: ウィルバー・ライトがAuvoursで2時間20分の飛行を行う。
  • 1909年
    • ジョン・A・マッカーディがシルバーダートの飛行に成功。カナダと大英帝国で初の、制御された動力飛行だった。
    • 7月25日: ルイ・ブレリオブレリオ XIを操縦してドーバー海峡横断飛行に成功。
    • 7月 - 10月: ドイツで国際航空博覧会が開かれる。
    • 8月: フランス ランス国際飛行大会(優勝者: 航続距離-ファルマン複葉機180km、速度-カーチス複葉90km/h、高度-アントワネット機150m)
    • 11月16日: 世界初の航空輸送会社として、DELAG(ドイツ航空会社)が設立される。
    • 12月9日: フランス海軍士官ル・プリウールが上野の不忍池畔で田中館愛橘らの協力を得て製作したグライダーによる滑空飛行に成功。無動力ではあるが日本で最初の近代的航空機による飛行(12月5日には子供を乗せて飛行に成功、また9日には日本海軍相原四郎大尉も搭乗したが池に墜落した)。

1910年代

1920年代

  • 1920年
    • イギリスの航空機メーカー、デ・ハビランド社が設立される。
    • オーストラリアの航空会社、カンタス航空が運航を開始。
    • 第3回シュナイダー・トロフィー・レースが行われる。優勝はイタリアのサボイア S.12。
    • 9月: イギリスのソッピース社清算、ホーカー社が設立される。
    • 1月 - 5月:アルトゥーロ・フェラーリンら、2機のSVA機でローマ・東京間の飛行。
  • 1921年
    • ベシー・コールマンがフランスのフライトスクールへ通い、初の女性アフリカ系アメリカ人パイロットとなる。
    • 7月: アメリカの航空機メーカー、ダグラス・エアクラフト社が設立される。
    • 7月:アメリカでウィリアム・ミッチェル准将の提案で航空機による、軍艦に対する爆撃実験が行われ、7機のマーチンMB-2機の900キロ爆弾による対艦爆撃で停泊中の実験艦(帝国ドイツ軍戦艦オストフリースラント)を攻撃後21分で沈没させた。
  • 1922年
    • ドイツの航空機メーカー、ハインケル設立。
    • 世界初の航空母艦として建造された鳳翔完成。
    • 初の夜間商業飛行がロンドン - パリ間で始まる。
    • ポルトガル海軍ガーゴ・コーチニョとサカドゥラ・カブラルが水上機で80日間をかけてリスボンからリオデジェネイロまでの南大西洋横断飛行を行う。
  • 1923年
  • 1924年
    • インペリアル航空(現在のブリティッシュ・エアウェイズ)が運航を開始。
    • 後にデルタ航空となるHuff Daland Dustersが運航を開始。
    • アメリカ海軍が4機のダグラス DWCワールド・クルーザー機で世界一周飛行を実施、内2機が175日(実質飛行は15日と11時間7分)かけて世界一周飛行(飛行距離44341キロ)に成功する。
    • 10月12日 - 15日: フーゴー・エッケナーの指揮でツェペリン飛行船"LZ 126"(ZR-3 "ロサンゼルス")がアメリカへ輸送される。
  • 1925年
    • クライド・セスナ、ウオルター・ビーチ、ロイド・ステアマンらがトラベルエア社を設立。
    • 第5回シュナイダー・トロフィー・レースが行われる。優勝はアメリカで、パイロットはジミー・ドーリットル
    • ドイツで、飛行中の旅客機の中で初めて(無声映画が上演される。
    • 7月25日 - 10月27日朝日新聞社の「初風」号「東風」号東京→モスクワを経て訪欧飛行(最終はローマ: 行程1,7403km)パイロットは安辺浩、河内一彦、機関士は篠原春一郎、片桐庄平。機体はプレゲー機。
  • 1926年
  • 1927年
  • 1928年
    • キュンター・フォン・ヒューネフェルトが、アイルランドからカナダへと、リンドバーグと逆の大西洋横断に成功。
    • 東京瓦斯電気工業(後の日立航空機)の純国産の航空用エンジン「神風」が耐空審査に合格。
    • アメリア・イアハートが、女性乗客として初の大西洋横断を行う。
    • 2月7日 - 22日: H・J・L・ヒンクラー空軍少佐がアブロ アヴィアンを操縦して、英国からオーストラリアへの単独飛行に初成功。
    • 5月: チャールズ・キングスフォード・スミスらが、フォッカー・トライモーター(南十字星号)で初の太平洋横断飛行に成功(サンフランシスコ→ブリズベン)。
    • 6月11日: アレクサンダー・リピッシュにより設計されたグライダー、エンテが史上初のロケット推進航空機として飛行する
    • 10月30日: 日本航空輸送創立
  • 1929年

1930年代

1940年代

1950年代

1960年代

1970年代

1980年代

1990年代

2000年代

2010年代

脚注

  1. ^ “Telegram from Orville Wright in Kitty Hawk, North Carolina, to His Father Announcing Four Successful Flights, 1903 December 17”. World Digital Library (1903年12月17日). 2013年7月21日閲覧。
  2. ^ a b 秘話探訪ふるさと報知随想 全校児童が石拾い 日本最初の民間飛行場滋賀報知新聞、2014.4.12
  3. ^ D.ティトラー(南郷洋一訳)「レッド・バロン」フジ出版
  4. ^ 空中文明博覧会写真帖渡部一英編. 帝国飛行発行所. 大正7年

関連項目

外部リンク

  • 日本航空史 明治大正編 - 一般財団法人日本航空協会、1956年
  • 日本航空史. 昭和戦後編 - 一般財団法人日本航空協会、1992年